雑食メロンコリー

すきなものを すきなぶんだけ めいっぱい

向こう側からの優しさにわたしたちは気づけないから

 

わたしはKAT-TUNを特別応援している、というわけではないひとです。ただ、あの発表をリアルタイムで観て傷を抉られたひとではあります。

彼について、彼らについて、じゃなく わたしの傷のはなし。そこからわたしが思ったことのはなし。

 

好きだ!と思うくくりの中から、一番好きだ!と思うひとが居なくなってしまう。これまでわたしは2回、こんなことをリアルタイムで経験しました。

ひとつめは、KARAからニコルちゃんが脱退したとき。

ふたつめは、町田樹さんが競技スケートの世界から卒業したとき。

 

前者はほんとうに、最後の最後までごまかされてごまかされて、こっちが限界になったときにあっさり居なくなってしまった感じでした。ずっと脱退の噂があって、ニコルちゃんはそれを否定して、そのなかで日本ツアーをやって、でも噂は消えなくて、否定して。その繰り返しだったように思います。応援している側の体力が、こころが、削られてもう何もなくなった頃にあっさりと事務所から、「契約更新が成立しませんでした。」の通達と、しばらくしてからの本人のメッセージ。

噂が出てからずっと苦しかったし、それで力を奪われてたから、いざ発表のときにはもう何も感じなかった。ああ、やっぱりな、って思うだけでした。

それからジヨンちゃんも抜けて、その席が埋められてしまって、知ってるはずの歌が知らない色で塗られていったのはまた別のはなし。

 

まちださんの方は、予想もしていなかった。いきなり、今回で競技は終わりです、って宣言されて。そのときはKARAのときとは真逆で、感情が溢れて止まらなかった。前のシーズンの世界選手権で次は金取るっていったじゃん、なんでいまなの、まだできるじゃん、もう見れないの。とにかくいろんな思いがぐるぐるして、それで最後に、まちださんの勝敗がかかった最後のスケートを見られてよかった、って思ったんです。

まちださんのファンとしてのわたしは今でも幸せで、彼が今やろうとしていることも断片的にではありますが分かるわけで。ただちょうど今みたいにシーズンになると、ここに彼がいたらなあって思うだけ。

 

要するに何が言いたいかって、去り際はどうとでも選べる訳っていうことです。

ぼかしてぼかして伝えるのか、事後報告のような形にするのか、それとも今回の田口くんのように 期限を提示してくれるのか。

 

どの方法を選んだとしても、それには理由がある。わたしはこう思います。

そしてそこに、彼らの進退に関してなんの口出しも出来ないファンというちっぽけな存在への優しさが含まれていない訳がない。

ただ、目の前の事実があまりにも大きすぎて、わたしたちはそれに気づくことができない。それだけ。

 

癒えない傷があっても良いんです。諦められない他の道に夢見続けてもいいんです。

でも、そこにある優しさに目を向けられたとき、たとえそれが自分で都合よくこじつけた解釈であったとしても、なにか救われるような思いができるんじゃないかな。

 

時間が経った今わたしは、そう思うのです。